茨城県産 稲田石についての説明
  •   稲田石は私がお墓の外柵(土台)材として最も好きな石です。なぜかと申しますと名脇役的な存在として、上に建つ石塔の美しさを最大限に引き出してくれるからです。
  • 金子家のお墓の様に本小松を使った場合も、また古くから県内でよく使われている黒御影石の場合も、とにかくその石塔を美しく引き立ててくれます。
  • また左の採石場の写真と本小松石の岩肌の写真を見比べていただけると分かりやすいのですが、稲田石は亀裂などが少なく長尺物(長い部材)を採ることが出来るのも特徴です。
  • そのため昔から建築材としても愛され、階段や橋などにも多く使われてきました。有名な所だと国会議事堂・日本銀行にも使われています。
  •  3メートル近くある稲田石を切削しているシーンです。これを切るには直径約2.5mもある大口径と呼ばれる切削機で切断していくのですが、約8ミリずつ刃を落としていき、ゆっくりじっくり切っていきますので、このサイズの石材を1面切るだけで約3時間もかかってしまいます。
  •  大きくて大迫力の行程ですが長尺物を切るには角度が少しずれただけで最終的に大きなずれになり製品にならなくなってしまうのでとても慎重な作業になります。
  • この後も小型の切削機による加工や磨きなど様々な工程をへてやっと製品になります。